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キャンディボックス

オタクの道は 修羅の住まう 茨道 凡人に 理解を 乞う気は こざらぬ

Compass手話解読班

 

Compass

振付に手話がふんだんに使われている曲だからがんばって調べた
(去年の少クラ初披露と今年1月の放送分だけでは見にくいところもあり、補完のためのダンプラを待つも来ず……9月になりようやく公開!それを踏まえて一応完成)

 

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イントロはメンバーそれぞれがコンパスの針のように色々な方向に指を指している。コズメロの最後のポーズを連想した人も多いはず

 

黄昏時の中を 駆け抜ける少年

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左から「日の入り、時、中、走る」

「中」は左手の前からアーチを描くように右手を入れている。「少年」は無し

 

抱えきれない夢を 追いかけて

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「抱える、夢、追う」

「抱える」から手を大きく広げることで「抱えきれない」を表現。「追う」は指の動きに自由度があるらしく、美 少年は左手が前→右手が追いつく→再び左手が前になりそのまま追いかけっこ

 

瞳を閉じてみれば浮かぶ 変わらないふるさとの景色

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「瞳、(目を)閉じる、浮かぶ、いつも、ふるさと、景色」

「閉じる」は両手でやっている。「浮かぶ」の手は頭から持って来ず人差し指も立てていない。「変わらない」は検索に苦戦。L字にした状態で手首を外側にクルクル回す。「ふるさと」は手をグーからパー(手のひら下)にして「生まれる」+少し曲げた右手を下ろして「場所」

 

uh uh uh uh yeah yeah uh uh uh uh

「景色」の手話のまま体を動かす

 

めぐる季節と共に 変わりゆく街並み

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「積み重ねる、季節、共に、変わる、街」

「めぐる」でやっているのは動きは少し違うが「積み重ねる」の手話。めぐる季節=時間の積み重ねという意味では違和感は無い。「街」の三角を頭の上で作っていて手のひらの向きを1回1回変えるアレンジ

 

So time goes by いつもより足早に 歩いている

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「時、次々と、いつも、歩く」

「So time goes by」は「そうして時は過ぎる」。「時」は分かる。しかしそのあとの手を回す動きは「手話」という意味になってしまうが「順番」や「次々と」という意味もあるとの情報を得た。時間の経過とも違和感ないため「次々と」を採用。続いて親指を出した両拳を突き合わせて上へ上げながら回しているがその手話は無いためとりあえずオリジナルの手振りということにする。「歩く」は絵の通り片手でできる手話で、「足早」も動かすスピードで表せるが、美 少年は左手の下に向けたピースを動かさず右手人差し指を指差すように添え水平に1周円を描く→右手グーにして左手で手首を掴む→そのまま右手を下向きピースにして「歩く」の手話。これまた「歩く」を両手で表現している手話は見つけられなかったため、2本指を動かす以外はダンス用のアレンジ?

 

約束のゆびきり 踏切の音が響く青い空

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「約束、踏切、響く、青い、空」

「約束」は顔の横で小指を立てた左手に右手を持ってくる。「音」や「聞こえる」の手話は耳を指差すが、聞かざるのように両手で耳を塞ぐようにしている。塞いだ状態だと「聞こえない」という手話になってしまうため一瞬だけやって「音」を表現しているのだろう。そこから斜め上へ指を動かしながら広げる。「響く」の手話は手を体の中心から外へ広げるからニュアンスは同じか。「青」はほぼ顎を撫でているが手話だと頬(青髭を表している)

 

In the beautiful sky 自分を信じて Go way Go way

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「中、大切、空、自分、信じる、行く、道」

「In the beautiful sky」は「美しい空の中」。頭の「黄昏時の中を」の「中」では人差し指を入れていたがここでは指を広げたまま4本入れている。「美しい」の手話は別物だっため、調べると右手で左頬をくるくる撫でる「大切」が1番近かった(顔全体を撫でているが)。うきなすたいがやっている「空」はここでは手のひらをこちらに向けていない。「Go way」は「出発」などに訳せるが「Go」と「way」、「行く」と「道」それぞれの手話をやっている。「行く」は両手

 

Nothing’s gonna change my mind

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「いいえ、未来、変わる、私、考え」

「Nothing’s gonna change my mind」は「私の心(考え)は変わらない」。「Nothing’s gonna」は「いいえ」を両手でやったあと片手を押し出して「未来」。「“change my mind”する未来は無い」という感じで当てはめられる。「変わる」は色々あったが人差し指を立てて且つクロスはさせていないことからこの方がやっているものしか可能性がない。手の前後を入れ替えるように回転させる。美 少年は両手が接していないし回転も怪しい(メンバー差がある)。ここの振りはパッパッと進むからニュアンスになってしまっている?「私」はここでは手のひらを胸に当てている。翻訳だと「mind」は「心」になるが手話は「考え」のため意訳でどちらでもよさそう

 

まだ見ぬ明日へと進もう

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「まだ、見えない、明日、進む」

「進む」は直進というより2回押し進める感じの動き

 

君といた あの日々が

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「君、共に、毎日」

「いつも」で使われた手話だがここでは「毎日」と意訳

 

The compass of my life

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「コンパス、私、生活」

「コンパス」は左手に当てる軸が無い。「私」は両手。「生活」はL字の手で円を描くが下から上へ上げている

 

流れる時代にも 揺るがない僕らの夢

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「流れる、時、みんな、夢」

「流れる」もこれとはかなり違い、顔の前で指を波打たせて左上から右下へ。時代と書いて「とき」と読むが手話は「時」。「揺るがない」のときの腕をバッテンにして手を握りながら肘方向へ下ろす、といった手話は無い。「揺るがない」自体どう手話にするのか難しそうだしここはダンスということで。「僕ら」が「みんな」の手話なの面白い

 

未来を示している

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「未来、示す」

「示す」は頭の横で。偶然なことに6にもなっているのは有名な話

 

The compass of my life

 

間奏。たいりゅ、うきなす、ふじかなで手を繋ぎ、そこから6人背中合わせで手をクロスして手繋ぎ→回転して向き合って手繋ぎ(コズメロでも輪になるよね)

 

君といた あの日々が uh yeah

 

今もまだ色褪せない

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「今、まだ、色、消える、無い」

「色」のあとのグーとパーをぶつける手話がなく検索に難渋。「褪せる」を「消える」に変換したら両手グーやクロスはしていないもののしっくりきた。なぜ納得したときのジェスチャーみたいになっているんだろう。「無い」も初めは手の甲を前に向けて上に動かしているように見えて「無い」に辿り着かず……(振りが早いとどうしても流れる感じになってしまうよね)

 

Nothing’s gonna change my mind
まだ見ぬ明日へと進もう
君といた あの日々が
The compass of my life
流れる時代にも 揺るがない僕らの夢
未来を示している
The compass of my life (2回)
明日へと進もう
The compass of my life

 

最後の大昇は聖母です本当にありがとうございました

 

 

︎︎手話ソングとは

手話解読は以上です、ここからちょっとぐるぐるする

 

 

美 少年の曲で振付に手話が入っているものだとBeautiful Loveがある。とはいえ数個だし歌詞と連動していないものもあって「手話もあるね」程度だった。対してCompassは手話を全面に押し出していて、しかも歌詞通りにやっているから面白くて細かく調べた

しかし、頭から最後まで解読してみると、上手く当てはまらない箇所がいくつかあった。どんなに調べても手話として存在しない振りがあり、そんな訳はないとヤケになって検索欄とにらめっこ

有識者に聞く機会があり弾丸のように解読できなかった振りを質問してしまったが「それらような手話は無い」と一蹴。「それは誰が考えたものなのか」「多分ろう者には伝わらない」的なことを言われまあまあショックを受ける。手話に全く明るくない自分が手話だ手話だと楽しくなっていただけだったのだろうか

 

こんな記事を見つけた

「手話ソング」ブーム 知ってほしい聴覚障害者の気持ち:朝日新聞デジタル

無料の部分だけでも目からうろこだった

“日本で使われている手話には、大きく二つある。一つは、日本語の文法に従って、単語ごとに手の動きを当てはめ、日本語を話しながら行う日本語対応手話だ。耳が聞こえる人たちの多くが、手話講習会などで学んで覚えるもので、ほとんどの手話ソングも、この手話が使われている。”
“もう一つは、日本手話というものだ。日本語とは全く文法体系が異なり、別の言語と考えてもいい。これは、聴覚障害者どうしが、コミュニティーで自然に覚えていく。”
“私のように日本手話に慣れているろう者が、手話ソングを見ると、頭が混乱し誤解することがある。日本語の文法に従っている手話ソングが、文法体系の異なる日本手話と同じ「手の形」(単語に相当)を振り付けで使っていることがあるからだ。”

 

例えば“瞳を閉じてみれば浮かぶ 変わらないふるさとの景色”なら、そのまま 瞳→閉じる→浮かぶ→いつも→ふるさと→景色 というように手話が当てはめられている。これが日本手話を使うろう者が普段使う手話とは違うというわけだ

手話ソングに対して「聞こえない人も一緒に楽しめる!」とポジティブに捉えていた考えが打ち砕かれた。あまりにも無知だった。いくつかのサイトで手話ソングに関する色んな意見も見た。正しい正しくないは置いておいて今は、「手話ソングってなんだろう」状態

 

でもさ、小さいときトトロの『さんぽ』を手話を混じえて歌ったことを思い出すとやっていて楽しかったんだよね
Compassも手話を取り入れた振付、ダンスとして見て楽しめればそれでいいんだと思う。手話解読楽しかった!

 

いつか曲自体の感想もまとめたい